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2019.01.25

革に匂いは無い。

こんにちは。
姫路レザー有限会社スタッフです。

本日は皮革素材の匂いについてお話します。

革の匂い

 

革と合皮を見分ける時に

匂いをかいで

「これは革の匂いがする。」

「これは革の匂いがしないから革じゃない。」

なんて話をされていませんか?

 

それとか、

「やっぱり革の匂いは良いなぁ。」

なんて語り合っていません?

 

そんなこと言ってるとチコちゃんに叱られますよ!

「ボーっと生きてんじゃねぇよ!」って。(^^♪

 

実は、極端に言いますと

革に匂いは無いんです。

 

皆さんが良く話されている革の匂いとは

実は、薬品の匂いなのです。

 

革の匂いは薬品の匂い

 

革は、皮から革へとよく言いますが、

牛などの動物の皮から製品の素材としての革になる間に

いくつもの加工作業が行われます。

 

先ず石灰で毛を抜く作業があるのですが、

一般的に言いますと鞣し加工がありますよね。

その時に鞣し剤として

植物に含まれるタンニンや合成タンニン、

クロム鞣し剤(塩基性硫酸クロム)などが使われます。

これら鞣し剤にも匂いがありますよね。

 

そして極めつけは仕上げ加工に使う薬品です。

顔料、染料、アニリン、などなど。

 

例えば弊社のアルコモイストのバーガンディなら

バーガンディの色を出すだけで

何種類もの薬品を混ぜ合わせバーガンディを再現します。

 

仕上げ加工会社の社長様のお話によると

「顔料なら絵具で塗るようなものだけど、

染料での仕上げは配合量が少し違うだけで

微妙に色が異なってしまうので、非常に難しい。」

そうです。

 

このように皮から革へと変化する間に

いくつもの薬品を使用します。

 

そして、最終的に良くある革の匂いへとなります。

 

如何でしたでしょうか?

これは革職人の工房様も意外にご存じないのでは?

 

革、燃やしてみます?

 

今回のBlogで何をお伝えしたかったかと言いますと、

革には、本来匂いは無い。

 

一般的に言う革の匂いとは薬品の匂いです。

 

と、言う事は匂いは着けられるのです。

 

そうです。

人工皮革(合皮)にも匂いが着けられるのです。

 

最近の人工皮革(合皮)は本当に良く出来ています。

見た目、触った感覚、匂いまで。

 

何年か前にあるタンナー様に聞いたことがあります。

「本革と人工皮革(合皮)の見分け方は?」

 

答えは、

「燃やしてみないとわからない。」

との事でした。

 

最近の人工皮革(合皮)は本当に良く出来ています。

もしかすると、本革だと思っている目の前の革。

人工皮革(合皮)かも知れませんよ!

一度燃やしてみます? ”笑” 冗談です!

 

革らしい革、アルコタンニンレザー

 

アルコタンニンレザーは染料仕上げでエイジングが楽しい皮革素材です。

また牛革の持つ素材感をお楽しみ頂くために

キズや皺などを隠さない仕上げを行っています。

 

人工皮革(合皮)はエイジングを楽しむ事はあまり出来ません。

人工皮革(合皮)には天然のキズや皺がありません。

 

天然の本革の持つ醍醐味をアルコタンニンレザーで表現されませんか?

是非あなたの作品に、もう1つ素材が持つ付加価値をプラスして下さい。

 

本日は、革に匂いは無いをテーマにお話しさて頂きました。

匂いのお話しなので、今回写真はありません。

 

残念ながら、匂いは写りませんものね。(^^;

 

アルコタンニンレザー馬革ソフトヴィンテージのお求めは、

オンラインショップ:http://www.himeji-leather.com/ です。 姫路レザー有限会社 兵庫県姫路市八代745-1-403 TEL 050-3733-3295 mail info@himeji-leather.co.jp URL http://www.himeji-leather.co.jp  

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