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2021.06.30

革は表情が違うから面白い

こんにちは。
姫路レザー有限会社スタッフです。

革の表情

世界的に有名ブランドから大手有名メーカーの革製品。
ほとんどが個体差が無くほぼ同じですよね。

百貨店のブランド製品売り場に並んでいる革を素材にしたバッグ。
本当に良く作られていてどの商品も均一でキレイです。

でも、革素材メーカーからすると
均一でキレイな銀面の革なんて実は有りえないんですよね。

だって、牛や馬も個体差が有りますからね。

しかし製品として売られているバッグにはキズなんてとんでもない。
本当にキレイな表情をしています。

これは敢えて均一になるように厚化粧を施した革の中から
更に良い部分だけを抽出し使っているのでしょう。

そうなんです。
革の銀面仕上げには色々お化粧が出来るのです。

通常革の銀面と呼ばれる表面は
キズや皺、トラと呼ばれる血筋跡、虫刺され痕などもあります。
一言でキズと言っても浅い傷から深いキズまで様々です。

それらの表情をお化粧で隠して行きます。

例えば、銀擦りと言って銀面を軽くペーパーで磨いたり、
型押しをしたり、顔料で塗装してコーティングをしたり。

一見キレイな銀面の革ですが、色々お化粧をしてキズなどを隠しているのです。

このようなお化粧を銀面仕上げと言います。

 

アルコタンニンレザー

当社開発の究極のHybridレザーアルコタンニンレザー
その中でもアルコベーシックは、上記でお話しした事の真逆を行く
素揚げに近い銀面の革素材です。

銀面にはあまり手を加えずに
出来る限り革が持つ本来の表情を隠さず表現しているのが特徴です。

カラーも顔料ではなく染料を使っていますので
特に淡い色は革の表情が良く解るんです。

この事により少々ロットぶれ(ロットによる再現性のずれ)
も出てしまうのが困りものですが・・・。
これもある意味で素材の持ち味と言えるのかも知れません。

顔料で染められキズひとつない革も良いですが、
「それでは楽しくない」と考えたのがアルコタンニンレザーなのです。

エイジングを楽しむ

革製品の良いところは様々ありますが、
当社ではやはりエイジング(経年変化)を楽しめるのが
革本来の姿だと考えています。

使い込むほどに繊維がほぐれ
その人のライフスタイルに溶け込んでいく。

日に当たる部分や擦れる部分で色が異なる変化をして行く。

艶が出たり無くなったり。
そしてクリームなどでメンテナンスを少し行ったり。

このようにエイジングを楽しめるから面白い。
これこそが革製品だと考えています。

エイジングが楽しめないのなら合皮でも良いのでは?
と、個人的には思いますね。

愛着

もう、世界中どこで買っても同じ画一的なブランドの革製品
(これはこれで凄いことだと思いますが)から卒業して、
使う人のライフスタイルに合わせエイジングをして行く
そのような自分だけの革製品をお持ちになりませんか?

愛着が出ますよ!

当社はそんな愛着が出る逸品を一つ一つ丁寧に制作される工房様を応援しています。

 

最後までお読み頂き有難う御座いました。

当社ではオーダーメイドレザーとして工房様のご希望に合わせ半裁5枚からの生産を承ります。
先ずはお気軽にご連絡下さい。
お見積りさせて頂きます。

姫路レザー有限会社 兵庫県姫路市豊富町御蔭585-89 TEL 050-3733-3295 mail info@himeji-leather.co.jp URL  https://himeji-leather.co.jp/(コーポレートサイト) URL  https://arcotannin.com/(オーダーメイドレザー制作)

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